春の訪れを告げる雪中花 「水仙」
新年を迎える花でもおなじみの「水仙」。
部屋に飾るとふんわりと甘い香りが漂います。
冬の時期、海岸付近に咲く花で、房総半島(千葉県)、淡路島(兵庫県)、越前海岸(福井県)が日本三大群生地で知られています。
また、雪の中でも咲き、春の訪れを告げる花として、「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれます。
和のイメージが強いですが、原産地は地中海沿岸で、シルクロードを通って東アジアに渡り、日本各地に自生するようになりました。
学名のNarcissus(ナルシサス)は、ギリシャ神話に登場する若者の名前からのようです。
冬から春先が水仙のシーズン。
お出かけ先や店頭で水仙を見かけたら、香りを楽しみについ鼻を近づけてしまいそうです。
写真提供:福井県