2011年2月28日月曜日

富山グリーンラブの有機米「おわら風の舞」を食す

富山グリーンラブの有機米「おわら風の舞」が届いた。中に入っていたのはレトルト用の「おかゆ」と立山の水(ペットボトル)。おかゆは柔らかさがちょうどいい状態でとても美味しかった。


お米は光沢があり粘りがあり味に深みがある。化学肥料、農薬、除草剤等、化学成分を一切使用しないで、有機循環農法の土壌で育ったものだ。国が認定した有機 JAS認定機関からの証明を受けている安心・安全の有機米。平地の生活排水が流れ込む水と違い、立山連峰の水と分かると特段に感じるのかもしれない。

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有機栽培に取り組んで21年の実績。有機栽培は声高らかに叫ばれるのだが実際に有機JAS認定となるとそんなに多くはないのが現実だ。長岡功さんの信念そのもを食させてもらった気分になる。本物の味に触れるともう多くを語る必要はなさそうだ。

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2011年2月22日火曜日

有機栽培米「おわら風の舞」はこうして生まれた


長岡功さんは富山県で有機栽培のおコメづくりに取り組んで19年になる。グリーンラブの水田は借地も入れて10ヘクタールほど。山間地4ヘクタール、中山間地2ヘクタール、平地4ヘクタールと分散しているが、ここで栽培されるのが有機JAS認定「おわら風の舞」だ。 


ところでグリーンラブのお米は化学肥料、農薬、除草剤等、化学成分を一切使用しないで、有機循環農法の土壌で育ったものだ。国が認定した有機JAS認定機関からの証明を受けている安心・安全の有機米。

ヘアリーベッチという豆科の緑肥、圃場の近くにある大昔海であった山から採掘される海洋深層土の粉末、そして発酵酵素の米糠を肥料として育った。鶏糞、牛糞など動物が食べるものがどこから来るか判らない場合が多いので、動物性肥料は使用しない。外部からの肥料を殆ど使わずに、田んぼから取れた籾殻、米糠を戻してあげ、豆科の植物を緑肥として土に鋤き込む循環型農法で、これ以上安全なお米は無いと言えるだろう。山の水は、立山連峰から流れてきた名水で、生活排水は一切入ってない。

また、トラクター等の機械の使用を最小限にする様に様々な工夫をして、作業工程を一度に済ます等、農作業における環境問題解決に取り組んでいる。

お米の旨さは水分量によって違ってくる。水分が少なくなると旨さも減る。その位お米にとって水は大切。その水はミネラルを多く含み、綺麗だ。このお米が出来る水は、山間の圃場では生活排水が一切入ってこない。

ところで長岡さんは大学はミネソタで4年間を過ごした。しかし農業を学んだわけではない。小さい頃から英語が好きで英語を完璧にマスターしたかったからだそうだ。その後、10年間ほどニューヨークで過ごした経験がある。

長岡さんのお父さんは化学会社勤務で化学肥料を製造されていた。そのお父さんが会社を引退する時に、突如として有機農業をすると同僚に宣言して有機農業を始めたそうだ。



そしてお父さんが 病気になり亡くなった時に、意志を継ぐため農業という分野へチャレンジする意義があると考え、最初から有機農業を始めたのがきっかけだ。

有機栽培をするにあたりどんなご苦労があったのだろうか。ほとんどの人がいうようにやはり除草作業だ。これは手で抜く事が多いのでそれでは全く追いつかないので、除草の機械を設計し自分で溶接し組立てた。これにより除草の効率は遥かに良くなった。
それから田んぼの草刈は圃場管理の大部分を占めていたのだが、これを抑草シートを張る事で解決した。

また初めのころ水田はイノシシに二年連続で全滅させられたこともある。そこで電気柵を作っていたのだが、思いがけず絶壁の方より侵入された。

山の水田は10年以上放棄されていた田んぼを、復活させたが畔がしっかりしていなかったり、低かったり、田んぼを半分ほど作る様な作業だったという。

販売はJAでは有機米も普通の米の同じ扱いで、しかも同じ値段。だからJAには一粒も出荷していない。いまのところ基本的にはスーパーと専門店のお米屋さんとの取引だ。さらに固定のお客さんは直接販売。でも今後は直販の比率も高めていきたいとうい計画もある。

農協との関係は良い関係。会合にも出席するし、普通に色々相談もする。

長岡さんは将来の抱負を次のように語った。「私は有機JASのお米とおかゆしか作っていません。現在その作業工程を極めるのに手一杯です。全圃場、同じ有機JASで最も安全で効 率の良い農法を手掛けているつもりです。食味的にも平均90点位です。ぜひみなさん一度この『おわら風の舞』を試食してみて下さい」

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