2011年5月24日火曜日

市場流通衰退のなかで急速に経営悪化する仲卸

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農業新聞は東京都が公表した仲卸の経営状況を次のように分析した。

「東京都中央卸売市場・青果の仲卸業者の、2009年の経営状況が 明らかになった。営業利益が前年に比べ半減した他、全体の4割が経常赤字に陥る過 去5年で最悪の結果になった。負債が資産を上回る債務超過も依然として3割を超しており、厳しい財務内容といえる。市場間格差が出始めていることを踏ま え、産地は卸売会社の経営状況と併せて市場絞り込みの参考にする必要がある。

仲卸業者の経営状況を公表しているのは東京都 と大阪市の中央卸売市場開設者だけ。東京都の場合は毎年、年度末に前年の結果を仲卸業者数の推移とともに報 告する。それによると、09年の青果物を扱う業者数は367(法人353、個人14)で、バブル期に比べて約3割減少した。ただ、集荷力の強さと販売先の 多さから他の中央卸売市場と比べ桁違いの数で、仲卸業者の経営・財務状況を把握する上で欠かせない資料だ。

まず、利益の 源泉である売上総利益率(粗利率)は前年に比べわずかだが上昇、11.90%になった。5年前(11.60%)と比べても上がっており、 リーマンショック後の販売金額の低迷はあるものの、それを上回る仕入れ価格(卸売価格)の低下が粗利率を押し上げたといえる。しかし、本業の儲けを表す 営業利益率は0・28%、また営業外収益を含めた経常利益率も0.42%とそれぞれ前年に比べ半減した。いずれも過去5年で最悪だ。スーパーなどとの取引 で予想以上にコストが膨らんだことが要因とみられる。」

スーパー対応の仲卸には商品の評価機能などなくなってきている。リパック、配送機能と金融機能を代替えさせられている状態だ。

大手量販店の売れ行きが悪いのでそのシワ寄せが仲卸にきている。

小 売りは生鮮に特化して5、6店舗を展開するスーパーが経営内容はいちばんいい。仲卸の業態とは本来そうしたものである。自社の専門性を生かして小さく手堅 く対応していくのがいい。大型店対応をしていくと深夜労働が多くなり労務倒産する可能性がでてきている。築地も大田も店舗を拡大してきたところが急速に力 をなくしている。ここで一挙に淘汰が進むだろう。

一方では市場外流通でまともに努力してきたところが元気がいいのである。 卸でまともに評価されなかった優秀な人材が確保できるので成長するところも多くなった。いつまでも市場というムラ社会に拘っていたら衰退していくだけだ。 ソーシアルメディアも使いこなせないようではどうにもならない。リアルの取引だけがビジネスではない。水面下では大きな変化がすでに起こっているのだ。



 

2011年5月23日月曜日

アンテナショップは地域の農業支援だ!

21日(土)の埼玉県・所沢青果市場発のアンテナショップのプレオープンで多くのヒントを貰いました。
この所沢青果市場は所沢市も出資した第三セクターで運営されています。埼玉県の市場行政は首都圏のなかでもとくにお粗末で青果の中央卸売市場がない。浦和につくりたいということで何回か準備室が設けられたものの計画が消えていった。神奈川県は最盛期には5ヶ所もあった。千葉県でも2ヶ所もあるのだ。山梨県だって甲府にある。
だから埼玉の産地は東京市場の草刈り場的な存在であった。
今後は所沢市の職員にも協力をお願いすべきだろう。地方公務員の意識改革につながります。公務員を眠らせてはいけない。徹底して使いこなしていこう。
ところでアンテナショップには地域の農業支援ということが大義名分があります。

農産物ならナンでも販売しよう。地元産おコメも販売されていたが、それが有機栽培米であったらなおいい!

隠れた農産物に光をあてていくことも必要だ。
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2011年5月22日日曜日

南三陸町のタブの木は生き残った!


日本農業再生





 

 

 

「鎮守の杜」はみている!

 

 

 

 

 







植物生態学者の宮脇昭さんの話を聞いた。元気な先生の声が気持ちよい。

(写真:鎮守の森、ウィキペディアより)

ここで先生の主張をウィキペディアで整理しておこう。

=国内外で土地本来の潜在自然植生の木群を中心に、その森を構成している多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」を提唱し活動している。

「日本の常緑広葉樹を主とする照葉樹林帯では土地本来の森は0.06%しか残っていない。ほとんど人間が手を入れて二次林や人工的で単一樹種の画一 樹林にしてしまった。これが台風や地震、洪水などの際の自然災害の揺り戻し(2次災害)が起こる諸悪の根源である。その土地本来の潜在植生は、「鎮守の森」を調べればわかる。大抵、シイ、タブノキ、カシ類の木々が茂っているはずだ。」と言う。

とくに、「スギやヒノキ、カラマツ、マツなどの針葉樹林は、人間が材木を生産するため人工的に造林したもので、人が手を入れ続けなければ維持できない。本来の植生は内陸部ではシラカシなどの常緑広葉樹、海岸部はタブノキ、シイ等のいずれも照葉樹林が本来の姿である。現在の針葉樹では20年に一回の伐採と3年に一回の下草刈りが前提で、それをやらないと維持できない偽者の森である。マツにしても、元々条件の悪い山頂部などに限定して生えていただけのものを人間が広げてしまったのだからマツクイムシの 大発生は自然の摂理である。その土地本来の森であれば、火事や地震などの自然災害にも耐えられる能力を持つが、人工的な森では耐えられない。手入れの行き 届かない人工的な森は元に戻すのが一番であり、そのためには200年間は森に人間が変な手を加えないこと。200年で元に戻る」と主張している。=

★タブの木は日本文化の原点=折口信夫の評価

かつてはオリーブの広葉樹がたくさんヨーロッパにもあった。

しかしこうした森を切り倒したためにメソポタミア文明、ギリシャ文明、エジプト文明、ローマも1000年もたず滅亡した。

むかしは日本からヒマラヤにかけて照葉樹林地帯であった。シイの木は国の天然記念物。カシの木は照葉樹文化帯。ところで関東大震災で被服廠周辺では38000人もの人たちが死んだ。しかし清澄庭園周辺はタブ、シイ、カシの木が生い茂り防災となり死者はでなかった。

シイ、タブ、カシの木は根が深い。深根性がある。針葉樹は根が浅い。すぐに倒れる。この度の大震災で南三陸町のタブの木は生き残ったのだ。

(写真:万里の長城、ウィキペディアより)

だからその土地に適した木がある。植生繁茂した木がある。そうした木を植えよう。(野菜づくりもこの指摘に注目!とくに特産物はそうだ)昔は98%が森であった。いまや0.06%しか残っていない。つまり2次林だ。人類が生存した500万年の間で、490万年は森の中で暮らしていた。

スペインは大航海時代、船をつくるために森を切り倒した。牧畜は下草まで食べつくした。→ 森の下にはもう一つの森があるといわれる。

森はいがみ合い、耐えながら生きてきた。いまやほんとの森は鎮守の森にしか残されていない。

人間には40億年の遺伝子が受け継がれている。未来にほんとの森を残すために、この0.06%の森を拡大させていくしかない。どんぐりを拾い苗木(ポット苗)、ヤブツバキなどを1平方メートルに3から5本植える。つまり密植する。競争する。その競争に負けると肥やしになる。こうして森は自然に生きていた。

津波の瓦礫は使える。木の根は息をしている。地球資源となる。コンクリートのかけらもいいのだ。

人工林の里山は手入れができなくなるとお仕舞いだ。しかしセントラルパークはいい。

また花みずき(ドッグフード)はインチキな木だ。ニセアカシアも本物ではない。本物の木を植える。ヨーロッパの森のように崩壊した芝生の公園を美しいと真似していてはいけない。生命の森づくりをするべきだ。

こうして宮脇先生のご指摘を考えると、私が思っている農法とも符合していくことが理解できました。植物生態学的にもあまり人間の手をいれないほうがいいのかもしれない。これまであまりにも効率優先ですすんできたので、ここらあたりで反省をすべきであろう。





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2011年5月20日金曜日

農水省/食品小売団体に野菜の産地表示の配慮を要請

2 3 総合第4 6 号

平成23年4月5日



別記食品小売業関係団体の代表者宛て



農林水産省総合食料局流通課長



市町村単位等県を分割した区域ごとに行う出荷制限等への対応に

ついて(協力依頼)



日頃より、食品流通行政につきまして、御理解と御協力を賜り、厚く御礼

申し上げます。



さて、東京電力福島第一原子力発電所事故(以下「福島原子力発電所事故」

という。)に関連して、3月21日以降、県域単位で野菜等の出荷制限・摂

取制限(以下「出荷制限等」という。)の指示が行われてきましたが、4月

4日、原子力災害対策本部において、野菜等の出荷制限等の設定・解除の対

象区域については、汚染区域の広がりや集荷実態等を踏まえ、市町村単位等

県を分割した区域毎に行うことも可能とされました。



これを受け、同日、原子力災害対策本部長から、千葉県知事に対して、①

香取市及び多古町において産出されたホウレンソウ、②旭市において産出さ

れたホウレンソウ、チンゲンサイ、シュンギク、サンチュ、セルリー及びパ

セリを対象に、出荷制限の指示が行われたところであります。



農林水産省といたしましては、これまで福島原子力発電所事故を踏まえ、

生鮮食料品等の円滑な流通・消費に資する観点から、食品流通関係団体に対

して、随時、放射性物質の検査結果や出荷制限等に関する情報をお知らせし

てきたところであります。



つきましては、今回の出荷制限の指示を含めて今後、市町村単位等県を分

割した区域毎に、野菜等の出荷制限等の設定・解除の指示が行われることが

考えられますので、消費者が科学的・客観的な根拠に基づいて適切に対処し

ていただけるよう、野菜等の販売時における産地名の掲示等について、御配

慮をお願いいたします。



なお、このことを貴団体の会員企業に対し、御周知いただくよう、よろし

くお願いいたします。



写○

( 別紙)



別記

財団法人食品流通構造改善促進機構

財団法人食料農商交流協会

全国水産物商業協同組合連合会

全国青果物商業協同組合連合会

日本果物商業協同組合連合会

全国小売市場総連合会

社団法人新日本スーパーマーケット協会

社団法人日本ショッピングセンター協会

社団法人日本フランチャイズチェーン協会

社団法人日本ボランタリー・チェーン協会

日本スーパーマーケット協会

日本小売業協会

日本百貨店協会

日本チェーンストア協会

協同組合セルコチェーン

全日食チェーン商業協同組合連合会

無添加食品販売協同組合

オール日本スーパーマーケット協会

日本生活協同組合連合会

日本チェーンドラッグストア協会

株式会社八社会

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2011年5月19日木曜日

いま塩害回復にも植物が持つ機能性に着目されている!

今回塩害の被害にあった23000haのうち三分の二が宮城県にある。宮城県は全国有数の水田地帯である。

             (写真:アイスプラント)

水田の塩害回復では石灰をまきナトリユームと化合させ洗い流す方法があるが、排水場施設がまだ回復していないそうだ。回復するまでに10年、1000億円の費用がかかるとする試算もあるほどだ。

そこで新しい方法のファイトレメディエーション(phytoremediation)がいま注目されている。つまり植物が根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土壌地下水中の汚染物質を吸収、分解する技術を言う。

植物の根圏を形成する根粒菌などの微生物の働きによる相乗効果によって浄化する方法も含む。バイオレメディエーションの一種。

たとえばヒマワリはセシュウムの吸収力が高い。

さらに塩害ではマングローブ、アイスプラントなどが環境にどう適応するのかということで、中国との間でも共同研究に取り組まれている。アイスプラントはとくに優れものでナトリウム、カリウム、カドミュウムの吸収力も高い。アイスプラントで塩分除去ができないかということである。

これが出来ると土壌問題を解決してそれが商品となると期待されている。

こうした植物の持っている隠れた能力を決して侮ってはいけない。ましてや植物に殺虫剤をかけたり除草剤をまいたりしてはいけない。もっと共生していくことを考えなければいけない。植物もちゃんと役割があってこの世に誕生しているのである。

「アイスプラント」についてウイキぺディアより

アイスプラント(学名:Mesembryanthemum crystallinum)はハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物。名前の由来は表皮に塩を隔離するための細胞があるため葉の表面が凍ったように見えることから。ヨーロッパ、西アジア、アフリカ原産。

生態

乾燥に耐えるとともに、耐塩性が高い塩生植物の一つであり、海水と同程度の塩化ナトリウム水溶液中でも水耕栽培が可能である。さらに、生活環が半年程度と比較的短く、栽培も容易なため、植物の耐塩性研究におけるモデル生物と考えられ、学術的な注目も集まっている。水耕栽培ではなく、土耕栽培を行った場合は、地中にカドミウムなどの有害な重金属が含まれている場合、一般作物以上に吸収、蓄積する特性がある。

乾燥や塩ストレスを与えないと一般的な光合成経路であるC3光合成を行い、乾燥/塩ストレスを与えるとCAM型光合成へ移行することができる。また、表皮には塩嚢細胞(ブラッダー細胞、英語:Bladder Cell)と呼ばれる体内に侵入した塩類を隔離するための細胞が発達する。大きさは2ミリ前後に達し、透明でキラキラと輝くため、種名のクリスタリナムの由来となっている。

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㈱八百一の郷(京都・JGAP認証農場)が被災者を受け入れています

日本GAP協会の会員企業「(株)八百一の郷(京都・JGAP認証農場)」が下記の取り組みを行っています。

■八百一の郷 丹波農場が被災した方を受けれいています

http://jgap.jp/JGAP_News/shien_campaign.html#renkei_fukkou_campaign

被 災された東日本・東北地方でJGAPに関心のある、又はJGAPに取り組んでいた生産者で、農業に高い志を持っていながら、東日本大震災の影響による土壌 汚染などにより長期にわたり農業に取組めない方に対し、腰を据えて農業に取組める場を提供し、販売や経営面にも協力いたします。

また、希望があれば将来状況が落ち着いた時期に地元に帰っていただいて、地域の農業を引っ張る農家になっていただけたら、大変結構であると思っております。

★【受入先の丹波農場について】

住所:京都府船井郡京丹波町豊田本野80番地
事業内容:露地・施設野菜栽培
面積:約9ha
栽培作物:イチゴ・キャベツ・玉葱・ズッキーニ・京野菜・ハーブ類他・約30種
従業員:10名 他にパート
特徴:JGAP2010認証農場、親密先に青果小売大手の(株)セントラルフルーツがあり販売面安定
宿泊設備:農場併設の従業員寮(ワンルームマンション)あり

ご興味ございましたら、以下の担当者までお問い合わせください。

【問合せ先】
株式会社 八百一の郷 担当:弘 敏二
TEL:075-314-0331  E-MAIL:toshiji@kyoto-yaoichi.co.jp

2011年5月18日水曜日

仕入先管理は大丈夫ですか?

食の安全の取り組みには、仕入先の管理が不可欠。

欧州でGLOBALGAP認証が始まった理由は、仕入先を管理するためです。

日本の流通や食品産業は、自分の店舗や工場をピカピカにするのは得意ですが、仕入先管理が苦手です。

事故米の時も「まさかあの企業が・・・」という会社が巻き込まれています。

仕入先管理というと、使った農薬の履歴を集めることだと思っている人がいます。

これは大きな間違いです。

残留農薬の基準違反(=食品衛生法違反)を起こす原因は、農作業の現場にあります。

履歴を集めるだけでは、事故は防げません。GAPの導入が必要なのです。

21世紀になって、なぜGAPの認証制度が世界中に登場したのか?

農産物の買い手の視点「仕入先の農場・JAが、しっかり安全管理できているのか、判断・評価したい」

農場・JAの視点「うちは真面目にしっかり安全管理している。信頼できる仕入先であることを消費者やバイヤーにアピールしたい」

これらのニーズに対する解決策(ソリューション)がGAPの認証制度なのです。

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2011年5月17日火曜日

埼玉・所沢市場発のアンテナショップが21日プレオープン!!

所沢市場発のアンテナショップ「とことこ市場南永井」が今週21日(土曜日)にプレオープンします。

・・・・・・

★午前中のみの販売になります。


...実はまだ商材集めをしている最中ですが、地方零細市場発で全国の逸品を集めて販売します。



逸品情報をお持ちの方は是非教えてください。もちろん、ご自身の「逸品」大歓迎です!



21日(土曜日)は、関越自動車道の所沢IC降りてすぐの「所沢 地方総合食品卸売市場」までお越しください。



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2011年5月16日月曜日

プロの農業者を対象に考えています

全国には市民農園が3,596(平成22年3月現在)ある。うち関東ブロックが全体の5割を占めている。

こうした農業体験型農園では地域との交流は図れていい面もあるがプロをめざした動きとは違うのである。こうした体験型農業は趣味の農業であってもプロの農業ではない。

プロになるためには市場での評価が必要で価格を決めて貰わねばならない。やる気のある生産者なら日本一の大田市場でどれくらいの評価をしてもらえるのか体験してこないといけない。

そこで日本農業再生では農業のなかでも青果物の流通を主として対象としています。それは日本農業のなかでも農業産出額が最も大きいからです。そしていちばん元気です。たとえば10アールで600万円の売上げをつくるイチゴの生産者がいます。おコメなら優秀な生産者でも10アールで20万円にならないでしょう。

★またプロフィールでも明確にしてますが、基本的に趣味の農業は対象外としてますのでご了承ください。


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2011年5月14日土曜日

この18年間は何だったのだろうか?

18年前、ある農産物貿易会社の専務が大阪に赴いた。部下が仕事で大穴をあけてしまいその責任をとるということと、支店づくりという意味もあった。 その専務は仕事を組み立てるのがとても上手く40代半ばで自信に満ちていた。半年もたったころにはかなり評判も定着して支援してくれるメンバーも揃った。

そ うした時に同社の社長が私に「大阪の専務を呼び戻してくれないか!」という依頼であった。私に依頼が回ってくる前に社長が大阪に赴き専務を説得したのだが 埒があかないということであった。私は土日を利用して大阪に出かけた。専務の本音を聞かせてもらいたいということで話合ったのだが、もう独立の心構えがで きているようであった。私もそれなら独立もいいだろうということで説得を断念。東京に帰ると専務の決意を社長に伝えた。

し かし、結果的に大阪事務所をたたみ東京本社に帰えることになった。そして今年の1月に専務は社長に就任した。ところが社長就任と同時に体調に変化が生じ た。そして5月6日づけの医者の診断書では「糖尿病、脂質異常症のため適応障害」があり静養が必要とある。また明日は前社長の相談に乗らなければならない のだが、私は18年前に答えを出しているだけに憂鬱なる相談で、奥深いところで相性の問題も大きな問題だろう。同じ問題で相談に乗るということは、この 18年間は同社にとって何だったのだろうか。どちらもよく知っているだけに「ああぁ!・・・」という気持ちだ。会社を起していくというのは気力・体力も充 実した時がいいのだが。

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