2017年6月20日火曜日

べたがけ大根の「目ぞろい会」














青森合同青果株式会社からシェア


 




安心して野菜をお買い上げいただくために

 

 

 

 

 

べたがけ大根の出荷が始まり、連日、産地での「目ぞろい会」が続いています。

販売代行者である我々卸売会社と生産者が現品を見ながら出荷規格を確認し、品位基準と大小基準の統一を徹底します。

これにより、等階級ごとにばらつきのない均質な野菜を供給することができます。

現在の野菜や果実はもっとも経済性が高い状態で収穫できるように品種改良され、再現性を高めるための栽培技術が進歩してきました。

とはいえ、画一的な工業製品とは異なり、実際に畑からとれるものはさまざまです。

流通の起点である生産地において需要先ごとのニーズに合わせ集中的に選別を行うことは「選ぶ」プロセスにかかるトータルコストを削減する上で合理性があります。

昨年11月に成立した「農業競争力強化支援法」では「規格の見直し」の推進が掲げられていますが、これは「選ぶ」コストを流通業者や需要者に転嫁することを意味します。

これまで「ひとり」の生産者が行っていたことを「多数」の需要者に肩代わりさせるのは非効率であり、過度な簡素化は社会的コストの増大につながる恐れがあります。

また、コストの増大が小売価格に転嫁されなければ、仕入れ価格が下げられ、むしろ生産者手取りの減少になる可能性もあります。

規格の見直しについては、流通と需要の実態を考慮し慎重に取り組むべきではないでしょうか。

 

 


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