simple is the bestのお話
情報を整理すると、何を一番伝えるべきか、見えてきます。
情報の整理がされていないと、あれも必要これも必要となって、心理の底に不安があるからです。
その不安をカバーするために、安心できる?情報、自己満足で武装してしまうのです。
情報を伝えられた側は、その情報の何を見ればいいのか混乱してしまいます。
見ると読むという2つの行為があります。
見る行為は、判断するのに0.2秒~0.3秒の瞬間です。
読む行為は、一度見て、そして理解するという行為になります。1秒はかかります。
判断する行為を、情報発信する側は受け手にゆだねているわけです。
その相手にまず何を伝えたいか?そこを精査しなくては何も伝わっていきません。
商品でも、サービスでも買って欲しいわけです。最終は消費行動を促したいわけです。
その最終目標に、行くためのアクションをどう喚起するかです。
そこで、これは「○○で、○○だから、すばらしくていいんですよ」って口で説明しても、相手が能動的に受け止めてもらわなければ、伝わらないという前提条件があります。 それは相手にとって身勝手な情報発信です。
受動的に情報が伝わって、きっかけが出来ればインパクトが大きくなります。
「きっかけ」です。
「きっかけ」をつくるために情報はシンプルが一番最良です。
例でアップした画像は、折りたたみ自転車の広告です。まず瞬間、紙に折り目がついているのが目に飛び込んできます。
真っ白ですから、右下の隅にあるものに視線が動きます。折りたたみ自転車という判断がなされます。0.2~0.3秒の判断です。
購買層(ターゲット)である折りたたみ自転車を欲しい人は、こんなにコンパクトになるんだという印象を持ちます。
「きっかけ」です。それでいいんです。ほんとに欲しい人(ターゲット)は、小さく書かれたメーカー名とか問合せ先を調べるでしょう。
ちがう表現は、何かのものと比較するやり方もあります。同じような大きさのものでこれだけコンパクトに折りたためますよ。って。
重さは何グラムです。って。だから、いいでしょ。って
言い訳とも取れる説明広告になってしまいます。よく陥りがちなパターンです。
「きっかけ」でなく、もうその次の段階に先走ってしまうからです。
作成:プランニング ジェックス :若林邑雄