2026年11月1日日曜日

江戸時代における種子の備蓄

 


 

 

 

 

 

 

 種子は戦略物資であり
国民の財産を守る最優先事項

 

 

 

 

 


 

 

高内 実【瀬戸内まいふぁーむ】



江戸時代における種子の備蓄は、
食糧としての蓄えとは異なり、
翌年の生命をつなぐための厳格な技術と制度のもとで行われた。

一度でも発芽力が失われれば農業そのものが瓦解するため、
自然の理に応じた様々な技術を必要とした。

米の種子は精米せず、湿気や害虫を防ぐ籾の状態で保存され、十分に乾燥させ、唐箕による風選や水選を経て、健全な雌穂の種子のみが選別された。

貯蔵の際には、強力な乾燥・防虫効果を持つ木灰を敷き詰め、
タバコの葉や唐辛子などの植物性素材を混ぜ込んで虫を遠ざけた。

繊細な野菜や菜種の種子は竹筒に入れ、
囲炉裏の火棚に吊るして煙のタール成分と熱で防カビ・防虫を図る工夫もなされた。

技術以上に重要だったのが、「種喰い」を防ぐ社会的な仕組みである。

極限の飢饉下であっても翌年の種籾を食べ尽くさぬよう、
社倉や義倉などの公的な蔵に保存され、
春になればそれが農民へ貸し出され、再起の農作業が支えられたのである。

自然の摂理に沿った徹底した保存の技法と、
生産の循環を絶やさない社会的な自律性。
江戸の種子備蓄には、
次の世代へ実りをつなぐ堅固な意志が宿っていたのである。

現代日本の栽培野菜の種子の自給率は約8%。

数日分の食糧、水、簡易トイレも重要であるが、
種子は戦略物資であり国民の財産を守る最優先事項と考える。

#自然農法 #種子 #備蓄 #自給 

 

 

 

 

 

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