石けんの実
5月頃に咲いていた白い花が実を結び、丸い実が鈴なりになっているこの木は、庭木や街路樹として全国のあちこちで見ることができます。
果皮がいがらっぽくエゴい(エグい)味がすることから、「エゴノキ」と呼ばれています。
ヤマガラが好んで食べていますが、エゴ味部分の果皮はよけて、中にある種だけを食べています。
それもそのはず。果皮には「エゴサポニン」という成分があり、毒が含まれています。
エゴサポニンは水に溶けると石けんのように泡立つ性質があり、昔は石けん代わりに利用することもあったようです。
試しに実を刻んで水と混ぜてみたところ、液体石けんモドキができました。
泡立ち汚れ落ちもそれなりなので、石けん代わりにすることはできそうです。
しかし、青臭いにおいが鼻につき、これを石けん代わりにしていた昔の人はすごいなと感じました。
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