何の変哲もない白川郷の合掌造りの囲炉裏。この周りの板 をまくり、土を1.8メートルほど掘り、蚕の糞やヨモギ の葉などを入れ、発酵させていました。
それを1年に3度 すべて掘り出し、天地さかさまにし、また原料を追加しま す。待つこと5年、今度は水を使って精製し、純度の高い 塩硝(硝酸カリウム)ができるのです。
なぜこのような方法が生まれたのか、残念ながらわかって いません。そして五箇山の実態は知られていましたが、白 川郷は史料の少なさから最近になって明らかになってきま した。
江戸時代の化学力。メカニズムはわからなくてもそれをや っていた先人たち。この奥深さ、もう少し追求したいとこ ろです。
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