ソーシアルメディアで青果物流通
猛暑の影響ジワリ
対平年指数は前月より4ポイントダウンし91%に
青森市中央卸売市場7月の販売統計がまとまりました。
指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より4ポイントダウンし91%に。
猛暑の影響が出始め全般に相場は回復基調でしたが、当市場の主力品目であるだいこんの安値が響いています。
6月に引き続き7月も全国的に高温となり、日本の月間平均気温は記録を更新。
青森県では、野菜の主産地である太平洋側で平年を3℃以上上回る猛暑に、
一方、日本海側では雨が多く、青森市の7月下旬の降水量は平年の3倍に。これから出荷される夏秋野菜の生育に影響が出そうです。
天候不順のため産地リレーが不調となり、果菜類は全般に上げ相場。
特にきゅうりとピーマンは上旬の安値から一気に値を上げ、下旬には平年の2~3割高に。
絶対量不足から品薄高が続いていた馬鈴薯と玉ねぎは引き続きしっかりした相場。
北海道産の出荷本格化まで強もちあい。
品目別の詳細は以下の通りです。
-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-・平年より高い
(125%以上150%未満)
里芋、玉ねぎ・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
馬鈴薯▼、きゅうり△・平年並み
(90%以上111%未満)
トマト▼、ピーマン、なす、にんじん▼、ねぎ△、ほうれん草、レタス△、白菜・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
キャベツ▼、だいこん・平年より安い
(67%以上80%未満)
-・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-・平年より極めて安い
(50%未満)
-
指定野菜で唯一安値圏から脱出できないだいこん。主産地の青森県産と北海道産が豊作で、前倒し出荷が続き出回りは潤沢。
猛暑で家計消費が振るわず、高温や大雨で品質も不安定になっており売り込みも消極的。
ただし、前進出荷の反動でお盆前後には出荷の谷間になり、品質格差も拡大していくため良品の相場は強含み。
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