青森合同青果株式会社
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記録的猛暑で消費減
青森市中央卸売市場6月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より13ポイントダウンし115%に。
前月までの高値への反動に加え、記録的な猛暑で消費が減退し多くの品目の相場が下落しています。
6月の天候も記録づくめでした。
全国的に梅雨明けが早く、梅雨の期間は統計開始以来最短となるところが多かったです。
月前半の気温は平年を下回る梅雨寒の日が続きましたが、梅雨明けとともに猛烈な暑さとなりました。
東京都心では過去最長となる6日連続の猛暑日を記録、群馬県伊勢崎市などでは6月としては初めて最高気温が40℃を超えました。
西南暖地から産地が切り替わった果菜類は、中旬までは曇天で出荷量が伸び悩み品薄高でした。
月末の好天で生育が回復し、相場は徐々に落ち着いてきました。
先行産地の品質低下で堅調相場が続いていた葉茎類や根菜類も、産地の切り替えと出荷ペースのピッチ上昇に伴って相場はじり安に。
野菜全般に猛暑による需要不振もあって下げ圧力が強まっています。
-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
たまねぎ
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-
・平年より高い
(125%以上150%未満)
トマト△
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
はくさい▼、ねぎ△
・平年並み
(90%以上111%未満)
大根▼、人参、レタス、里芋▼、キャベツ▼
ピーマン▼、ほうれん草▼、なす
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
きゅうり▼、馬鈴薯▼
・平年より安い
(67%以上80%未満)
-
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
作柄良好な関東産が始まり一気に潤沢な出回りとなった馬鈴薯。5月下旬から相場は続落し、6月の平均卸売価格は9か月ぶりに平年を下回りました。
昨年9月から続いた高騰にようやく終止符が打たれました。猛暑で煮炊き需要が振るわず、この先も軟調な相場展開となりそうです。
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