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アフリカのスーパーライス
「ネリカ米」をご存じですか?
どこかの都道府県の新品種?
いえいえ、今日は「国際協力の日」にちなみ、アフリカで栽培されているお米のお話です。
アジアのイメージが強いお米ですが、アフリカにも米を主食とする国が数多くあります。ただ、アフリカでは畑で栽培される陸稲や雨水に頼った天水田で栽培する稲が多く、アジアの水稲に比べると、収量が格段に落ちました。
そこで、1992年より、乾燥や病害虫に強いアフリカの稲に、収量が多いアジアの稲を掛け合わせた品種の開発が始まり、2000年に新しい品種として正式に発表されました。
”New Rice for Africa”(下線部を取って「ネリカ米」)と名付けられたこのお米は、日本が支援していたアフリカの国際研究機関が開発し、また、その普及に大きく貢献しているのは、日本人専門家や青年海外協力隊です。
アフリカの持続可能な伝統的農耕を尊重しつつ、期待される収量を上げられるよう、適切な栽培方法を地道に根気強く教えてきました。
その結果、アフリカの米生産が急増したほか、ぜいたく品だった米を週に何度か食べられるようになったり、米を売ったお金で子どもを学校に通わせられるようになったりなどの効果も生まれています。
ちなみに千葉県には、2004年から、総合学習の一環として「ネリカ米」を栽培している小学校があるそうです。
今年も今月下旬に収穫する予定とのことですが、お米を通じた国際協力の学習というのは面白いですね。
写真提供:坪井JICA専門家(上段)、佐藤浩治/JICA(中段)
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