花き生産者はもっと考えよう
なぜ日本の花き市場のせりは「せり下げ」方式なのか?
花きは買い付けしたものではなく、生産者の委託物品であるにも拘わらず。
日本の花きの販売システムはオランダの生花市場の模倣で始まっています。
お手本にしたのはオランダのアールスメール中央生花市場です。
同市場はもともと需要と供給に応じた生花と鉢植類を一箇所に集めるという目的で始められた生産業者の協同組合です。
アールスメール中央生花市場を構成する生産業者は現在4700以上おり、彼らは会員であると同時にせり市場(建物)の共同所有者でもあるのです。
このようにオランダの花き市場は生産者が経営主体です。
ここが日本の花き市場とは決定的に違います。
自分たちの生産物ですから価格の上限を決め「セリ下げ」方式で大きなロットを取引してヨーロッパ各国に輸出されています。
さらにオランダはビルダーバーググループの中核を占め、あのチューリップバブルを体験した園芸の先進国です。
ところが日本の花き市場は零細な問屋の集合体であって、やっと平成になり市場整備計画のもとで中央卸売市場へ整備されていきました。
花き類も本来なら生産者の委託物品ですから、魚類や青果物と同様に「せり上げ」ていく考え方でないといけないのです。市場が価格の上限を自ら設定するとは、とんでもないことです。本来なら生産者は怒らないといけないはずです。
日本の花き生産者はもっと広く知識を習得したほうがいいのではないでしょうか。
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