上は現在の築地市場
豊洲市場
築地市場移転後の新市場の名称は東京都中央卸売市場・豊洲市場(とよす)と、また豊洲市場の開場日は平成28年11月7日(月)と決まった。
あとは上記の名称及び開場日は、東京都議会の議決による東京都中央卸売市場条例の改正等を経たうえで、正式に決定することになる。
ところで青果部は新市場での販売戦略を真剣に練っていかなければならない。
築地市場はこれまで大型量販店や外食産業などを取り込んでこなかったから販売に苦慮することは明らかだ。
築地市場の卸売会社であった東京築地青果と東京中央青果が合併して、東京シティー青果が誕生したのは2002年9月のことであった。
卸が一社体制となり集荷・販売競争がなくなったのは事実である。
やる気のある仲卸や小売商にとっては力を失くしていく築地市場にフラストレーションが溜まるのは当然のことだ。
こうして築地市場が集荷力・販売力を失くしていく一方で、大田市場の東京青果だけは集荷・販売において勢力が拡大し一極集中の感がある。
さて東京青果は時代を先取りする先見の明があったのだが、それなりの厳しい努力を積み上げてきたのだ。、
大型量販店時代が到来すると、神田市場の東京青果は昭和42年に売上高一位の東印東京青果と二位の東京丸一青果が合併して売上高断トツの卸売会社となり量販店対応を積極的に取り組んだ。
のほほんと同業他社がリスクのない八百屋対応に安住しているとき、東京青果はいち早く開発部をつくり量販店のノウハウを構築してきたのである。だから同業他社の追随を許していない。
築地の業者は移転で経費は膨らむ一方で売上はなかなか上げられない厳しさのなかだが、ぜひ奮闘してもらいたいものだ。
そのためには、いかに八百屋市場体質から脱皮するかが大きなカギを握っていることは間違いなところだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿