2012年2月19日日曜日

羽ばたけ!不知火海が守り育てた「大自然界真生農業進行」

日本農業再生










いまマスコミでも盛んに取り上げられている農業生産法人・有限会社大自然界真生農業進行は、 現社長・濱野真幸さんのお母様が「台風の被害に遭われた知り合いの農家を何とか助けたい」という強い意志のもとに平成16年8月に設立された。

しかし、お母様が病で亡くなられる前に、何とかこの意志を受け継いでほしいとご子息に夢を託された。

というわけで同社は取締役・速水健郎さん(しお野菜部門)速水農場(宇城市小川町不知火)と 代表取締役 濱野真幸さんが営業(首都圏、IT全国)そして 取締役 服田麗子さん(晩白柚部門)服田果樹園(八代郡氷川町早尾)の3者のチームワークで成り立っているのだ。

さて九州西海岸の不知火海(しらぬいかい)に面した熊本県の不知火干拓地で真生ミネラル塩野菜は栽培されている。この真生ミネラルしお野菜の畑も元は海だった。この海の海水だけを抜いて干潟となった干拓地で台風や高潮の塩害対策に苦労しながらも、大自然の恵みに感謝して真生ミネラルしおキャベツ(塩キャベツ)、しおブロッコリー、しおロマネスコ、しお芽キャベツ、しおコールラビ 、しおレッドキャベツその他の真生ミネラルしお野菜(11月~3月) は栽培されている。

真生ミネラルしお野菜(塩野菜)とは?

しお野菜部門 取締役 速水(はやみ)健郎さんの説明
熊本県産の野菜で有名なものの一つに、しおトマトがありますが、これは別に しおトマトという品種があるわけではありません。たまたま農家が、塩害に苦労しながらトマトを作っていたら小さくて皮が硬く、市場等に規格外として出荷できず捨てていた物が、しおトマトなのです。これが以外と食べてみたら甘くて美味しかった!ということです。 
           速水健郎 取締役 
真生ミネラルしお野菜はこれと同じ原理です。大自然の海水に含まれる豊富な天然ミネラルの効果です!色々な栽培技術は取り入れますが、特別な農法をしている訳ではありません。基本的には稲わら、麦わら、緑肥等を土に鋤き込んで土に還しています。 
それと、輪作体系で同じ畑に同じ作物を続けて植えない様にしています。つまり、キャベツの後には稲や緑肥を植え付けて、畑の後は水田にしています。その後も、麦や緑肥を植え付けて収穫後、鋤き込んで、それからキャベツを植えます。つまり、土の環境を輪作体系によって自然体系に近づける工夫をしています。



 特別な農法も悪くはないのですが、農業本来の形態を考えると、コストを掛け過ぎずに大
 自然 と土本来の力を借りて、長続きのする無農薬の昔からの農業(有機物循環農業)を    目指しています。塩分濃度等を調整する事(循環型真生ミネラル農法)により、甘みと旨みの強い特A級品のしおキャベツ(塩キャベツ)を生産する事に成功しました。
大変労力のかかる厳選A級品の分別作業にこだわりを持っているところです。 
こだわりの野菜と言っても過言ではございません。当然直接消費者のお客様にお届けする商品は、全て厳選A級品をお詰めさせて頂いております。特にこのしおキャベツの違いは、我々生産者の長年つちかって来た経験がなければ、見極めることは出来ません。 
今のところ真生ミネラルしおキャベツ(塩キャベツ)のネット販売・FAX販売は当社のみです。お陰様でお客様よりこんな甘いキャベツは食べたことがありませんというような、お褒めの言葉を多数頂いております。 いくら同じ土壌であっても、糖度12を出せるのは唯一名人:速水健郎だけです。登録商標取得により、真生ミネラルしおキャベツも塩キャベツも当社しか使用出来なくなりました。その他、類似品にはご注意願います。

晩白柚(バンペイユ)とは?

晩白柚部門 取締役 服田(はらだ)麗子さんの説明


熊本県服田(はらだ)果樹園の八代名産晩白柚(ばんぺいゆ)は、世界最大級の柑橘系の果物です。 
服田麗子 取締役
晩白柚は、熊本県八代郡東陽村出身の当時、台湾の農業技手であり植物研究家であった島田弥一(しまだやいち)氏が、ベトナムのサイゴン植物園で発見し栽培・普及につとめたと言われています。 
晩白柚は、八代ザボンよりみずみずしく独特のよい香りと柔らかな食感と何とも言えない美味しさがあります。また、皮が厚くクイック!晩白柚砂糖漬けやそのままお風呂にいれて頂いても最高の気分になれます。 
服田(はらだ)果樹園の晩白柚は、ビニールハウスで栽培しておりますので、成長がかなり速く御歳暮や御年賀にも十分間に合います。 
有機栽培により除草剤は、一切使用しておりません。 絶えず汗をかきながら生産者の我々自身が草取りをしていますので、ご安心ください。本年も東京をはじめ全国各地からご注文を頂き、大好評でございました。 
特に、晩白柚皮のむき方・食べ方(お客様おもてなし用)とクイック!晩白柚砂糖漬けのパンフレットについては、大変お喜び頂きました。 
晩白柚は、3月下旬ころから小さな花のつぼみをつけます。この花の1輪が大きな晩白柚の実1個になります。晩白柚の樹は、花を咲かせる為にたくさんのエネルギーを使い疲れてしまいます。 
晩白柚の樹の負担を少しでも軽くする為に、4月になると摘蕾(てきらい)という作業にとりかかります。実をつけるのに不必要なはなの蕾(つぼみ)をつんでしまう作業です。不必要な蕾の1つ1つを手作業により落してしまいます。 
残酷なようですが、この作業は実をつけるのに必要なところの花だけを残し、樹にかかる負担を最大限に軽くしてあげる効果があります。この作業をしてあげると晩白柚の樹は、「ありがとう」と答えんばかりに緑に輝く新葉をたくさん出し、残った花を大きく綺麗に咲かせて「元気になったよ」と答えてくれます。 
摘蕾の作業がすみ、花が咲きだすといよいよ人口授粉です。花が咲いたと同時に晩白柚以外の柑橘系の花粉で人工授粉します。 
晩白柚の花は、1日だけしか咲きませんので人口授粉の期間は、気が抜けません。摘蕾から人口授粉の1ヶ月半位が一番大変な時期です。 
植物は、動物と違いその場所を動くことが出来ません。しかし、私たちが手をかけ愛情をもって育てた分だけ、しっかり結果として答えてくれます。11月下旬になると黄色く色づきバレーボール位の大きさに実った晩白柚の収穫となります。1年間愛情をもって育てた結果を得る時です。収穫の喜びと共に大自然の力と働きに感謝し多くの方に美味しく食べて頂く事を願い収穫・出荷をしております。

 同社代表取締役・濱野真幸さんは語る
 もともと、この会社は災害や問題のある農家を助けたいということで、母が作った会社です。 
服田果樹園のおじいさんは晩白柚の父と言われ名人でした。しかし、がんでなくなり続 いてご主人まで急病でなくされました。現在生産されている奥様は、もともと農家ではなかったのでとほうに暮れておりました。 
そこで、母の知り合いだったので、晩白柚を扱うようになりました。母は、6年前にがんでなくなりそこでこの会社をついでほしいと懇願され、私は半導体の研究開発を辞め、畑違いの農業に取り組むことにしました。

大自然への感謝
ただ作物を作るだけでは無く、“美味しくて、安全で、良い物を、安く”という消費者のニーズに対応して全国のそれぞれの農家、産地が、オリジナリティを生かした農業に、段々と移り変わって来ているようです。 
勿論、こういう事も大切ですがもっと大切な事があるのではないでしょうか。それは、作物全てが大自然の力と働きで出来ているということです。当たり前の事ですが、この事をただ当たり前だという事だけで片付けてしまい、本当の意味を意外と分かっておられないようです。 
高潮の被害を受けて大自然の大切さをまざまざと思い知らされました。大自然からの贈り物の話の様な経験をしたなら、最初から諦めてしまうかもしれません。しかし我々は、いろいろな事をご指導頂きながらこのことさえもプラスに考え諦めませんでした。
今まで栽培技術や農業経営にだけに集中しすぎて、肝心の大自然の大切さ、有り難味を忘れてしまっているのではないでしょうか? 
野菜栽培にしても、種をまき、畑を耕し、堆肥、有機肥料を撒いて、苗を植えて、収穫までたくさんの管理をします。決して楽ではありません。しかし、これらは大自然の力と働きから見れば、微々たるものです。“太陽の光、温度、雨の水、朝露、夜露、風”作物が育つのに、全てが絶対必要です!キャベツ1玉にしても大地の土の中のたくさんのエネルギーを必要とすると言う事を教えて頂きました。どれも人間には出来ません。人工は所詮人工です。野菜本来の栄養、旨味がありません。 
皮肉な事に豊作の年は、ものが余り、値段が安くなります。そうすると農家の方の中には、安いから、採算が合わないと言って、自分達の都合で作物を畑に鋤き込んでしまう方もいるようです。 
濱野真幸 代表取締役 
大自然の生命から見たら悲しい事ではないでしょうか? 
どんなに画期的な栽培技術を持っていても、毎年必ず作物を収穫出来るいう保障はありません。人間の都合で地球環境が悪くなり、天候異変も結果的に毎年のように起こります。経験とデータを積み重ねても、農業は毎年が一年生です。 
私たちはその年に収穫出来た大切な大自然の恵みの食料だからこそきちんと値段を決めて大切に販売したいと思うようになりました。そして私たちの作った野菜を、美味しいと言って食べて下さる人達がなによりの励みです。 
大自然の力と働きを受けて、大自然の中で、大自然の恵みを収穫する事の大切さと喜びと感謝を、一人でも多くの人達(食べる人も作る人も)に理解してもらいたいと思い毎日しお野菜栽培等に励んでいます。 
平成18年は、台風の影響と地球温暖化の影響で九州のお米は、大変な不作でした。
しかし、なぜか毎日毎日畑や田んぼや果樹園を 真生なる職場として大自然に感謝しながらそして生命の家族である大自然の鳥や虫やジャンボタニシたちと共存しながらそしてそれぞれの場所に植え付けた作物たちと会話をしながら収穫の時期を迎えましたら、私たちの田んぼだけそれも点在しているにもかかわらず、1反当たり8.5俵から9俵の収穫量を大自然から頂くことが出来ました。 
本当に驚きです。これは、奇跡です。 
近くの方々は1反当たり6俵とか6.5俵とか言っているのに・・・・・。
さらに平成20年には、なんと1反当たり10俵を頂くことが出来ました。お陰様で、それだけ収穫させて頂いたお米もあっという間に完売してしまいました。 
私たちは、今では実感として大自然に感謝しながら感動しながら驚嘆しながら謙虚に通らせて頂ければ 、眼には見えないですけれども気持ちは、大自然と通じさせて頂くことが出来るのだなと思わせて頂いております。 
大自然界真生農業進行の社名についている真生という言葉は、大自然に対して真(まこと)で生きていく、真心をこめて行っていく、言葉では何とでも言えますが実際に作物に対して誠心誠意・一生懸命・愛情をこめて作らせて頂き結果を出し前進していくという意味がこめられております。

1 件のコメント:

  1. 杉村様

    ご紹介誠に有り難うございます。
    http://homepage2.nifty.com/daishizenk_s_n_s/

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