鳥取県境港市のNPO法人「未来守りネットワーク」(奥森隆夫理事長)は中海護岸にたまったオゴノリ、アマモなどの海藻を独自の方法で乾燥させて堆肥を製造し中海の浄化をめざしている。
(写真:上田博久社長)
(写真:上田博久社長)
これまでに倉吉市や日南町農家がこの海藻堆肥でコメを栽培してきた。こうして栽培されたコメは食味がいいとの評判で、そこに着目した株式会社米子青果(上田博久社長)でも野菜栽培の農家に導入した。
米子青果では市内彦名町の野菜栽培農家(同社の「ええもん畑」に参加される)斉木三夫さんにテスト栽培を依頼した。自然が作り出したものにムダなものは一切ないはずである。こうした取り組みはまさに循環型農業の見本であろう。
斉木さんは今年6月、ハウス内の20平方メートルにこの海藻堆肥をすき込み白カブ栽培をした。従来の油かすなどを使って栽培した白カブに比べて形状はやや大きく糖度も上回った。
「今回のテスト栽培だけではまだ断定できませんが、土にミネラル分が入るからおそらく効果はあると思う」と斉木さんは期待する。いまは海藻堆肥でミニトマト栽培に取り組んでいる。
未来守りネットワークでは「海藻堆肥で栽培した野菜がブランド化できれば、地域活性化になるし、中海の水質浄化にも貢献できる。就農希望者にも供給していきたい」と期待する。
今後は鳥取大学農学部とも連携し、海藻堆肥の効果などをもっと検証して、海藻堆肥農法として確立したいとしている。
さらに詳しい情報はこちらへ
★「フェイスブックページ=日本農業再生」はこちらへ
0 件のコメント:
コメントを投稿