ある有能な若手せり人の述懐
~いまの市場は経営陣から各セリ人にいたるまで、何も知らない・知ってはいけないという状態でいること、目と鼻の場所で生産者が市場外流通にどんどん乗り出している現状に、動けば動くほどに気づかされてしまい、日本の市場の公益性と築かれたパイプこそ農業生産の進化に一番必要な要素だと信じていた分、ショックでした。~
聡明な彼は生産者のところに熱心に足を運んでいました。
一方、最近の若手の生産者は自分でブログなどソーシアルメディアに取り組み、産地の情報を発信して消費者と交流を深めています。だからお互いに出会う機会はいくらでもあります。
ところが市場はネット対応をしてないのでそうした生産者の情報を知らない。対応をしているのは農協だけです。しかし農協と生産者の部会にはいま温度差はあるし関係の強化は薄れているのです。生産者は独自に販売を模索しています。
こうした大きな変化を市場は知らず、農協職員の分荷のいいなりです。だから先が読めません。見通しは狂いっぱなし。
首都圏の市場も価格形成ができるのは大田市場の東京青果だけです。あとは東京青果が相場を出せば右へ習えで伝票に値段が入っていきます。
これでは市場ではなくデポ(荷物置き場)になっています。
こうした大きな変化を市場は知らず、農協職員の分荷のいいなりです。だから先が読めません。見通しは狂いっぱなし。
首都圏の市場も価格形成ができるのは大田市場の東京青果だけです。あとは東京青果が相場を出せば右へ習えで伝票に値段が入っていきます。
これでは市場ではなくデポ(荷物置き場)になっています。
この有能なせり人は来年の3月で市場を離れます。
こうして市場外流通はますます拡大しているのです。
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