2011年10月22日土曜日

りんごも見てくれより味で勝負だ!

米国では「ごまをする」ことを「アップル・ポリッシュ」つまりリンゴ磨きというらしい。小学生が先生にピカピカに磨き上げたリンゴを渡す習慣があったためという。


しかし、いくら磨き上げたところでリンゴは食べものだ。味が勝負どころだ。日本でもリンゴ栽培では、秋になると果実のまわりの葉を取り除く葉摘みがおこなわれるのが一般的だ。果実全体に着色できるからだ。さらに収穫後に庭にならべて水をかけると、人工口的に着色できるから・・・。見てくれ重視では、このように厚化粧が始まるのだ。厚化粧ほど見苦しいものはない。


しかし葉摘みをせずに栽培すると、実が完熟するまで葉で作られた養分が果実に送られ、甘味がますのだ。こうしたリンゴを「葉とらずリンゴ」という。しかし色まわり悪く、見てくれは良くないのだ。それでも味は、たっぷり密も入っていてとてもいいのである。さらに葉っぱの影がついているのは美味の証でもある。販売においてはそこのところを、もっとセールスポイントにすべきである。


やっぱり農薬や化学肥料を使用せず、自然に逆らわず栽培したものがいいのである。このように自然回帰現象が大きなうねりとなって起こってきているようだ。消費者もだんだん賢くなってきて、そういう美味しさに気付き始めてきた。

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