ソーシアルメディアで青果物流通
早い梅雨入り
青森市中央卸売市場の5月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年(直近4か年平均)指数は前月より6ポイントアップし97%に。産地の切り替えとともに相場はジワリ上げ。
記録的な早さとなった西日本の梅雨入り。四国と近畿は統計史上第1位の早さでした。気温の高さもあって冬春野菜の産地の切り上りが促進され、多くの品目において相場が底上げしています。
北日本でもすっきりしない天気が続き、後続産地にも影響を及ぼしそうです。
2か月後に迫った東京五輪を睨んで3度目の緊急事態宣言が6/20まで延長されました。各自治体のワクチン接種も着々と進み、都市部での大規模接種会場の運用開始などコロナ対策も本格化。
アフターコロナという言葉がいよいよ現実味を帯びてきた感があります。
しかし、足元の感染者数は減らず、青森ねぶた祭の合同運行は2年連続中止になりそう。残念です。昨年のような巣ごもり特需はありませんでしたが、スムーズな産地リレーのおかげで相場は堅調、終わってみれば5月も前年なみの取扱い高となりました。
6月は西日本で雨が多く、東日本から北日本は平年並みの気温と降水量が見込まれます。すでに安値局面は脱しており、天候次第では相場が大きく動く可能性があります。
-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
ばれいしょ
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-
・平年より高い
(125%以上150%未満)
玉ねぎ△
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
レタス△
・平年並み
(90%以上111%未満)
トマト、にんじん、きゅうり、里芋
ねぎ▼、なす、ピーマン、ほうれん草△
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
だいこん△
・平年より安い
(67%以上80%未満)
はくさい△、キャベツ
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
関東産が始まった玉ねぎ。佐賀県産の作柄不良で絶対量不足となっており相場しっかり。
5月中旬以降の平均卸売価格は平年を3割上回る高値が続いています。
出始めの早生は大玉傾向ですが、中生に切り替わる中旬以降は玉流れも落ち着く見込み。
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感染症予防の基本は「手洗い」「十分な睡眠」そして「バランスの取れた食事」。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。
中央卸売市場では開設者である自治体と事業者が連携し「事業継続計画書」を作成しています。
生鮮食料品の安定供給体制を維持できるよう感染防止と危機管理に努めています。
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