半値八掛け二割引
いまは市場流通で半値八掛け二割引(32%)は起こりません。
なぜなら卸売価格が輸送コストにもならない時には、産地で需給調整が始まるからです。
つまり出荷調整ですね。
大豊作で相場がヘタレ込んでしまった場合には、畑で野菜を漉き込んだりするTVニュースが流れることもありました。
しかし、高値は通常の2倍、3倍は平気で起こります。
だから、産地にも市場にも「相場を張る」という言葉が残っているのです。
相場の上げは分かるけど、下げは分からないというのが一般的です。
産地や仲間うちの情報で上げの気配はおおよそ察しがつきます。
しかし、下げの局面はどこなのかなかなか読み切れません。人間の欲も絡みます。
そこに判断能力が問われます。
買い付けや「契取引」に取り組むときには、そうした分析能力と覚悟が必要となります。
これからの市場流通は成り行き任せの「セリ取引」(無責任流通)ではなく、価格提示をした取引でないと生き残れないでしょう。
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