一里塚
大型連休には旅行に出かけた方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンのような便利道具がなかった昔、道標は旅に欠かせないものでした。
平安時代にはすでに里程標が建てられたという記録がありますが、全国的に整備されたのは江戸時代。
江戸の日本橋を起点に、1里(約4km)ごとに塚が整備され、道のりや駕籠(かご)賃の目安になったり、旅人の休憩場所になったりと活用されたそうです。
この一里塚、当時のお殿様が街道沿いの街路樹とは「異なる木を植えよ」と命じたところ、家来がイナルキをエノキと聞き間違えて、エノキを植えたという俗説があるとか。
エノキは、漢字では木編に夏で「榎」。
夏に葉が茂ることが由来のとおり、程よい木陰が作られます。
旅人たちが木陰でひと休みする風景は、現代の道の駅に通じるものがあるのかもしれませんね。
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