春の訪れを告げる
皆さんは、ザゼンソウ(座禅草)という植物をご存知でしょうか。
2月から5月頃にかけて、ひっそりと開花するサトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。
特徴は、紅色の苞(ほう:つぼみを包んでいた葉)が開き、その中にラグビーボール状の小さく黄色い花を咲かせること。
この姿が、光背を背に座禅を組むお坊さんに似ていることが名前の由来だそうです。
また、座禅を組んでいる達磨さんのような姿から、ダルマソウ(達磨草)と呼ばれることもあるそう。
このユニークな形状のほかに、さらに珍しい特徴が。
それは発熱をすること。
ザゼンソウは、自身が出す熱で、周囲の雪も解かすと言われています。
寒さの中で修行を積みながら、密やかに春の訪れを告げてくれる植物なんですね。
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