花嫁のれん
カイコは一般的に春から初冬にかけて育てます。
カイコの繭からは絹糸が作られますが、今日はジューンブライドにちなんで、絹製品の「花嫁のれん」をご紹介します。
「花嫁のれん」は、加賀藩(現在の石川県+富山県の一部)に見られる嫁入り道具の1つです。
加賀友禅で作られたのれんには、花嫁の実家の家紋が2つ染め抜かれており、ふすま2枚分くらいの大きさがあります。
結婚式当日、花嫁が花婿の家に着くと、持参したのれんが婚家の仏間の入り口にかけられます。
花嫁はこれをくぐってご先祖の仏前に座り、お参りをした後、式が始まるそうです。
これは、仏壇にお参りする前にのれんをくぐることで、頭に付いた汚れをはらうためとも、「のれんが風になびくように、婚家の家風に早くなびき(馴染み)ますように」との思いが込められているためとも言われています。
なお、石川県七尾市の「花嫁のれん館」では、婚礼衣装をまとってのれんくぐりを体験することができます。
男性用衣装もあるそうですので、興味がありましたらぜひ足を運んでみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿