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もう市場整備の時代は終わった
現在、東京都中央卸売市場(青果)には、9ヶ所(築地、大田、葛西、北足立、豊島、板橋、淀橋、世田谷、多摩ニュータウン)に配置されているが、すでに社会的使命の役割を終えているようなところもある。
市場流通の現状は市場外流通の拡大と少子高齢化の影響で食のパイそのものが縮小している。
ところで卸売市場法は取引法というより、いかに全国の市場を整備していくかという市場整備法であった。
しかし、もう市場整備は終わっていて、あとは社会的使命を終えた市場をどう整理していくかが大きな課題だ。
平成25年度、青果の総流通量に占める中央卸売市場のシェアはたったの36.7%(野菜44.2%、果実23.8%)しかない。水産物とて同様で42.9%しかなく50%を大きく割り込んでいるのだ。これでは中央卸売市場に価格形成力がないのは当然のことだろう。
しかも中央卸売市場が、将来こうしたシェアを巻き返せる要素などどこにもない。
気の効いた生産者など農協出荷などせずに独自に販売先を開拓している。
そうした実態を肌で感じたいならツイッターやフェイスブックなどのソーシアルメディアをご覧いただきたい。呆然とこうした様子を眺めているのはいるのは農協と市場だ。
こうした大きなパラダイムシフトのうねりのなかで、このまま経営努力をしない市場は淘汰されていくだろう。
あなたの町の中央卸売市場はいかがだろうか?
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