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青森合同青果株式会社
台風10号の爪痕③
現在、最も高騰している野菜が「にんじん」。
青森市中央卸売市場の9月上旬の平均卸売価格は平年の2倍でした。今週に入ってからはさらに相場は上伸し3倍近くまで暴騰しています。
原因は台風10号の大雨被害で北海道産の出荷量が大幅に減っているためです。
9月は国内流通量の95%を北海道産が占めています。寡占状態なのです。他に代替産地がないため、北海道産の減産は相場の高騰に直結します。昨年7月に降雹被害を受けた嬬恋のキャベツ以上です。2年連続して特定の産地へ生産が集中するリスクを思い知ることになりました。
青森県では八甲田山の高冷地にんじんが始まっていますが、とても不足している全国の需要を満たせる量ではありません。
県外からの引き合いも強く、直接被害を受けていない青森県産の相場も高騰しています。
相場が落ち着くのは後続の長崎県産や千葉県産の秋にんじんの出荷が本格化する11月以降でしょう。
また、すでに業務需要向けに中国からの輸入品が入り始め、これ以上の暴騰は考えにくいです。消費者の皆様にはしばらくご不便をおかけしますが、なにとぞご理解ください。
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