総合スーパー(GMS)各社は、販売不振で青息吐息である。
セブン&アイ・ホールディングスは、傘下のイトーヨーカ堂の約2割に当た る40店程度を2020年2月までに閉鎖する方針。
イトーヨーカ堂が展開する181店のうち、不採算店を地域を問わず整理し、採算の改善につなげる。まずは来 年2月までに数店を閉鎖するという。
堅実経営を誇るイトーヨーカ堂でこうした状態だから、GMSを展開する同業他社も察しがつくだろう。
セブン&アイの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)は、イトーヨーカ堂の現状に「過去の売り手市場の時代から脱却できていない」と厳しい。
そこで青果物の販売も考え直さねばならないだろう。
どこでも、だれでも栽培できるような品目を栽培していたら、リピートなどこない。
東京青果は堅実な取組みをしてきた。バイイングパワーに物言わせて、無理難題を要求してくるGMSには上手に距離をおいていて、本格的には取り組んでいない。
地元密着型の堅実な経営をするオーケーストアやサミットストアなどと神田市場時代から取引をしてきた。こうしたスーパーはGMSが販売不振に喘いでいるなか堅実な経営で業績を伸ばしている。
こうしたノウハウは東京青果がいち早く開発部をつくり昭和40年代から積み上げてきた実績だ。商社の国分とも業務提携をして市場外の空気をどんどん取り入れている。
産地だって出荷の絞込みをしている。だからますます販売力の市場は集荷ができなくなってきた。ソーシアルメディアにも取り組めないような市場では一挙に淘汰の波に飲み込まれるだろう。
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