2015年1月4日日曜日

【新春展望】 戦略なき合併では意味がない









新春展望








 

 



青果業界はスーパーの台頭で八百屋時代から大型量販店の時代へと大きな変化が起こっていた。


昭和42年、神田市場の東印東京青果と東京丸一青果が合併した。



取扱高全国一位と二位の青果卸の合併であったから1600億円を超える大型卸売会社が誕生した。 こうして東一 東京青果はできた。



そして量販店対応も開発部をつくり積極的に展開した。



しかし量販店は台頭してきたものの、未だ未知のものであった。しかも八百屋対応はリスクがなかったので同業他社はリスクを抱えてまで量販店対応はとらなかった、

このときの目玉になったのが「せり取引」から「予約相対取引」であった。

これは制度的に問題があったものの、東京青果は新たな取引のノウハウを確立していったのである。

商社との業務提携もこうしたノウハウのなかで取り組まれている。いまだに同業他社には本格的な量販店対応のノウハウがないのだ。



ともあれ、この合併は時代の先を読む合併で、平成不況の合併とは本質的にワケが違う。

最近の卸間合併、あるいは卸と仲卸の合併は時代の先が読めない、赤信号みんなで渡れば怖くない式の合併である。

これは戦略なき合併で意味がない。


平成時代になると、経営不振で全国の中央卸売市場の卸売会社は合併することで、このの危機を乗り越えようとしているが、シナジー効果が発揮できていないのだ。


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