東京の仲卸には630億円の取扱高をするところがある。
全国中央卸売市場の卸のランクから見ても、大手5社に入る規模である。
この規模になると、北海道から九州までネットで結び、産地対策や加工まで展開し、
仲卸というよりも専門商社という業種になる。
卸と仲卸の垣根がなくなると言われるのはまさにこのことだ。
卸のせり人にプロがいなくなったために、今後こうした仲卸は勢力を拡大するだろう。
全農青果センターのように政策の力を背景に組織的に発展してきたところとは、スタイルが
全く違うのだ。
全国の卸には50億円未満で仲卸の規模の卸もある。
小は小なりの特徴を出す生き方があるのだが、こういう卸に限って大手の真似をしたがる傾向がある。
しかし、これからは一挙に卸の淘汰が進んでいくことに間違いはないだろう。関西市場ではすでに始まっている。
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