商流の前に物流を決める
新規取引の商談をするとき、注意しなければならないことは商談の前に調査することは物流をどうするかが決め手になります。
意外とここが盲点です。
昭和50年代、福岡の「博多万能ねぎ」がJALのエアーカーゴで東京まで空を飛んで来ました。
まさに「空飛ぶ野菜」で空輸時代の始まりでした。
しかし、これは間に合わせの緊急用として使用したのがきっかけでした。
大手の広告代理店を使いマーケティングをしました。当時、花形であったJALのスチューワデスに博多万能ねぎを持たせ、鶴マークの信頼と鮮度感をアピールしたものです。
キロ200円しかしない野菜を空輸するということで消費者の度肝を抜きました。
たかが「ねぎ」、されど「ねぎ」です。30億円の商材に育ち日本農業賞、天皇杯賞受賞に輝いたのです。
一方、こんな失敗事例もあります。
バブル時代に知り合いの貿易商が、ロシア極東のキーロフカでカボチャを栽培しました。
一年目は栽培管理が失敗、二年目は出来たものの日本へのデリバリーで冷蔵コンテナ船がなく船底でカボチャを腐らせてしまいました。
自動車や材木を運ぶのならよかったのでしょうが、生鮮品では問題が多過ぎました。
本州みたいな陸続きのところはいいのですが、北海道、四国、九州、離島では運賃体系が違います。国内運賃より、LCCの航空貨物がアジア諸国から半値の運賃で飛んで来ています。
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