2014年2月1日土曜日

りんごの調理用新品種を開発



 
農研機構 果樹研究所


             
 『品種育成の背景・経緯』


わが国で栽培されるリンゴ品種の果肉は、一般に、アントシアニン1)を含んでおらず、白色ないし黄白色であり、果肉が赤色のリンゴ果実は市場に流通していませんでしたが、近年、付加価値の高い加工品の製造に適した赤肉品種2)の果実が少し市場に流通するようになってきました。

しかし、現在流通している赤肉品種は酸味が強く、肉質が粗いことから、実需者からは果実品質の改善が望まれていました。そこで、調理用や生食用など種々の用途に利用できる赤肉のリンゴ品種の育成を目指して選抜、育成したのが「ローズパール」です。

ポイント

■果肉が桃色に着色するリンゴ新品種「ローズパール」を育成しました。
■果皮は黄色で、果肉にアントシアニンを含み、程良い酸味のある中生品種です。
■ 果肉色を活かして特徴ある加工品の製造に利用でき、調理用や生食用としての適性も備えており、リンゴの需要拡大が期待できます。


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