私がこれまで歩いた地方自治体で、大分県ほど特産物の宣伝に熱心なところはありませんでした。
カボスの取材で大分県の園芸課を訪れたのですが、待ってましたとばかり喜んでくれていろいろの資料・ポスターを提供され宣伝を頼みますということでした。まるで商社的雰囲気でした。
ちょうど、そのころ徳島県のスダチと「香酸かんきつ戦争」と騒がれたころでしたので熱の入れ方も違っていました。
さらにこうした光景もありました。
それは大阪中央卸売市場・本場でのことで夕刻でした。
仲卸の店舗で知り合いの促成野菜の仲卸の店頭を通りかかると、何やら背広組の二人が椅子に座りその仲卸からメモを取りながら熱心に話を聞いていました。
私も用事を済ませてその仲卸に立ち寄りました。先ほどの訪問者は大分県大阪事務所の職員ということでした。
一般的に産地のこうした取材は卸どまりです。
仲卸まで話を聞きにくることは滅多にありません。それで私は関心しました。
卸はどうしても集荷のためにその産地に対しての厳しい意見は吐けないのです。仲卸はそんなことはありません。産地に対してのお客さんですから厳しい意見をバリバリ発言できるからです。
後日談でしたが、この仲卸は促成部会の仲間で大分ファンとなり産地視察を行ったり友好関係を築きました。
大分県・大阪事務所のこうした地道な努力が産地と仲卸の絆を深めたことはいうまでもありません。
最後に大分合同新聞・東京支社の自分たちの新聞と大分特産カボスの宣伝をご覧ください!
私はこうした人たちを見てると嬉しくなります。声援を送りたくなるのです。
こうして「自分たちの商品は自分たちで売り込んでいくぞ!」という意識改革をしないかぎり、あっちのセミナー、こっちのセミナーと走り回ってみてもセミナーオタクで終わるだけです。そんなの何の意味もありません。
農協や市場はただ座しているだけでいいのですか?
もうそんなところに補助金はありませんし、公共投資もされませんよ!
もうそんなところに補助金はありませんし、公共投資もされませんよ!
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