若杉友子著:「野草の力をいただいて」を読んで、こんなところに注目した。
~F1の危うさ、野草の強さ~
「どうも野菜がおかしい、種がおかしい」
そう気づいたのは、のちにF1の種のことを知る、35年くらい前。
売っている野菜が、品種改良され、どんどん変わっていった。1年中、夏野菜も冬野菜もできる。
それがスーパーマーケットに溢れている。だけど、それはちょっとおかしいんじゃないか?植物の営みに、人間がここまで手出ししていいもんか?
一方、野菜は天然自然の環境のなか、水も肥料もやらなくたってちゃーんとイキイキ。命を繰り返して、ものすごい生命力でぶわーっと土から生えてくる。その姿を見たとき、「自然の草と、人が手を加えた野菜、どっちがからだにいいのだろう?
それは一目瞭然だ」と思った。だから私なりに、野草を覚えて知り、食べ方をどんどん研究して食べて、実感した。
人間がコチャコチャコチャ、あの手この手で、手を加えたものに、ろくなもんはない。
農協に行っても、種屋さんに行っても、日本の在来の種なんて皆無に等しい。そんなことをいつまでもやっていたんじゃあ、人間健康になるわけがない。種は昔のように一人ひとりが摂取すれば、一粒万倍となってあっという間に広がる。
すごいご指摘です。市場の新人せり人にはぜひとも読んでもらいたいものです。
しかし、現在は奇跡のりんごの木村秋則さんがチャレンジされている「自然栽培」も全国的に普及拡大されていることを知ってもらったら、もっとおもしろいことになるだろうと思えた。
定価:1500円+税
醗酵:五月書房
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