2012年2月7日火曜日

いかに市場外流通を防ぐか・・・・










いま和歌山のみなべでもこの寒空のなか梅林太鼓で盛り上がっています。ところで市場ではウメのシーズンになると担当者は殺気立っていました。

「松、竹、梅」として旬の商材でしたが、市場にだんだんプロがいなくなり、東京青果でさえ商事部で細々と扱われる始末です。

梅に限らず各地の特産物が急速に「市場流通」から★「市場外流通」に流れを変えています。市場にプロのセリ人がいなくなりました。こうしたことを文章にしましたら、和歌山県農協連の前田孝男さんから、次のようなご指摘をいただきました。

市場の評価機能、提案力がなくなり、全ての付加価値作りを産地に任せた結果、経験を積んだ産地は独自に販路を開拓しています。市場は、付加価値を創造できなければ、生き残れないと思うのですが・・・ 。  

市場にとってはとても耳の痛い話ですが、反省してみる必要はあります。いま市場は産地対策を根本的に見直していかないと、産地は独自に販路開拓に拍車をかけていくでしょう。

「松、竹、梅」の美味しい商材や、各地の特産物が市場に次第に入荷しなくなりました。たとえば「泉州水なす」など20年前に大阪市中央卸売市場に入荷してましたが、いまほとんど市場外流通に流れています。泉州水なすと検索をかけてもらうと産地段階で、もうずらりと直販業者が並んでいます。

ところで卸の経営者に「ネットでの直販も増加して市場外流通が加速していますよ」と言っても、ご本人たちはソーシアルメディアを使ったこともなければその実態は理解できないでしょう。 もう遅いのかも知れませんが、本気で産地対策を見直して再構築していくしかありません。

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