皆さん最近、どうも野菜の味が不味くなったとお感じになりませんか?
そうです。伝統野菜の持っていた本来の味が変化しています。オデンに使われる大根もそうですね。青首大根では話になりません。
しかし、さすがは京都です。こうした環境の変化をいち早く察知して京都の伝統野菜を守ろうと京都府が率先して保存に動きました。京野菜はこうして守られています。たとえば「賀茂なす」は種苗会社が品種改良でいじくりまわしたナスよりはるかに美味しいです。
一 方、いま生産現場は後継者難などで在来種の存続ができなくなっています。各地の気候・風土にあった伝統野菜が姿を消しつつあるのです。生産効率の悪い自家 採取のタネより、収量が安定したF1のタネを購入したほうがいいとなっています。生産効率優先で味は不味くなり作業まで管理される状態で伝統野菜の味は受 け継がれなくなりました。
生産現場では作りやすくて、収量が上がり、しかも病気に強いことに主眼がおかれています。こうし てタネは一代雑種のF1に代わり、生産現場では採取できなくなっています。結果、その原種のパテントはおもにアメリカが抑えているのです。タネを制すれば 世界を制するとまでいわれています。
私はいまフェイスブックでも多くの人と交流を深めています。このところ料理人を含めて海外暮らしの体験をもつ人たち(女性が多いです)が、帰国後、日本の食文化を見直してくれていることに励まされています。私は「主婦の友」を自認しています。
子どもたちのためにも日本の食文化を何とか残さなくてはなりません。どうか多くの方々の理解が得られて、日本農業再生を可能ならしめたいと願っております。ぜひこうした実情をご理解いただきたい。
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