ソーシアルメディアで青果物流通
高温旱魃の影響じわり
青森市中央卸売市場6月の販売統計がまとまりました
青森市中央卸売市場6月の販売統計がまとまりました。
指定野菜平均卸売価格の対平年指数は前月より6ポイントアップし113%に。
記録的猛暑で出荷の端境や品質の不安定化が生じ需給が引き締まる品目が多く、前月の下げ基調から一転して相場は強含みに。
6月の日本の平均気温は過去最高を記録。
これまでの記録を大きく塗り替えるまさに「記録的な」高温でした。
また、今年は梅雨明けが早く、西日本では平年よりも18~22日早い梅雨明けとなり、梅雨の期間は平年の半分程度となりました。
青森県においても、だいこん、にんじんなど根菜類の主産地である太平洋側の三沢市の月間平均気温は平年値+4.1℃と7月並みの暑さに。
さらに、月間降水量は平年の1/3と記録的な大旱魃で、この先の野菜の生育に影響が出そうです。
6月下旬から青森県産トンネルにんじんが始まりました。雨不足のため肥大が鈍く、現在も、2L級以上の太物の発生率は平年の1/3程度の5%にとどまっています。
出荷のペースも上がらず、スタートこそ平年並みでしたが入荷が本格化したのは7月に入ってから。
品目別の詳細は以下の通りです。-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い(200%以上)
さといも・平年よりかなり高い(150%以上200%未満)
-・平年より高い(125%以上150%未満)
にんじん△、きゅうり△、トマト△・平年よりやや高い(111%以上125%未満)
ほうれん草△、だいこん△、馬鈴薯▼、ブロッコリー△・平年並み
(90%以上111%未満)
なす、ピーマン、ねぎ、たまねぎ▼、はくさい△、キャベツ・平年よりやや安い(80%以上90%未満)
レタス・平年より安い(67%以上80%未満)
-・平年よりかなり安い(50%以上67%未満)
-・平年より極めて安い(50%未満)
-きゅうりは、先行産地の関東産が極端な高温旱魃で切り上りが早まり、後続産地の東北産の生育が停滞しているため、出回り量が少なく堅調な相場が続いています。
季節商材ということもあって量販企画を組みやすく、露地物が本格化する下旬までは相場強もちあい。
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