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産地リレー不調で相場高騰
指定野菜平均卸売価格の対平年指数は前月より25ポイントアップし142%に |
青森市中央卸売市場10月の販売統計がまとまりました。
指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より25ポイントアップし142%に。
今夏の異常高温で、先行産地は切り上りが早く、後続産地は出遅れ、産地リレーが円滑に進みませんでした。
端境による品薄で需給が逼迫し相場高騰。指定野菜の平均卸売価格の平年比142%は、全国的な大雨により長雨と日照不足で相場高騰した平成2年7月の155%に次ぐ高水準。
この年も産地リレーの不調が原因でした。
近年、産地ではシェア拡大のため出荷期間の長期化を目指す傾向があります。
産地の変わり目は、荷が重複し過剰になるケースが多いため、売り込みも活発。
これが裏目に出ました。今回の高値は出荷の谷間による品薄が主な原因であることから、出遅れている後続産地の出荷が本格化すれば品薄は解消され卸売価格は下がってくるでしょう。
すでに反動安で相場が急落し、平年を下回る品目も見られます。
平年より先行産地の終了が早いため、全体的に平年並みまで相場が沈静化するのは、完全に産地が切り替わる11月下旬ごろになる見込みです。
もともと、10月は1年で最も野菜の卸売価格が安い月です(平年値は83円)。
当市場では青森県産の露地野菜が潤沢に入荷し、輸送コストがかかる県外産の入荷が中心となる冬春期と比べると半値です(12~4月の平年値の平均は171円)。
平年比の指数が146%と高くても、実際の卸売価格は冬春期には遠く及びません。
上昇率だけをみると高騰しているように感じますが、決して突出した高値とはいえません。
ベースが低いことをご理解ください。14品目すべてが平年を超える高値水準でした。
詳細は以下の通りです。-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
-
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
にんじん、レタス△、ねぎ、トマト△、キャベツ△
・平年より高い
(125%以上150%未満)
白菜、だいこん△、ピーマン、きゅうり△、玉ねぎ△
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
なす、ばれいしょ△、さといも▼、ほうれん草▼
・平年並み
(90%以上111%未満)
-
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
-
・平年より安い
(67%以上80%未満)
ばれいしょ
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
猛暑の影響で作柄が悪化し、2か月にわたって品薄高が続いていたねぎ。
他品目の作業が一段落し、出荷ペースが回復。東北産の出回り量が増えて相場急落。
ただし、季節商材として荷動きはよく、平年以下までは下げていません。
後続産地の作柄が悪く、東北産の終了とともに再び品薄高になる可能性あり。
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