青森合同青果株式会社
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規格外野菜について思うこと
フードロス解消を標榜するなら正規品と同程度の価格で買い取るべきです
テレビのニュースで規格外野菜を専門に扱う小売店や飲食店の紹介をしていました。
この手の話でいつも引っかかるのが「規格外品だから安くて当然」「廃棄するよりはマシでしょ」という需要者側の言い分。
本来流通しないものを扱うことで正規品の需要が失われ、生産者の利益を奪っていることに気が付かないのでしょうか。
フードロス解消を標榜するなら正規品と同程度の価格で買い取るべきです。
そもそも、曲がったキュウリや外葉が変色したキャベツは規格外品ではありません。出荷基準上はB品やC品というれっきとした規格品です。
規格外品とは流通基準を満たさないもの、つまり生食にも加工にも向かないものです。
具体的には腐敗、病虫害、著しく損壊していて可食できないものです。
食べられないから圃場で廃棄処分になります。
あなた方が言っている「規格外野菜」とはB品やC品といった下位等級の規格品です。
そしてそれはきちんと卸売市場で流通しています。
たとえば画像のカット大根。
選果基準ではA品、B品に次ぐC品として扱われることが多いです。外皮に障害があり、品種本来の形状を再現できていないもののうち、両端をカットして出荷基準を満たすものがカット大根として出荷されます。
おでん、ツマ、おろしの原料として使われる「規格品」です。
相場が変動するA品B品と違い、価格を固定した契約的取引が多いのが特徴です。
数多くの生産者と実需者を仲介する卸売市場では、収穫物を無駄なく効率よく流通させています。
畑で採れたものを上から下までもれなく換金できるのが卸売市場の強みです。
卸売会社は高値を追求するだけでなく、反収の向上=生産者の手取りをいかに上げるかに知恵を絞っていることをご承知おきください。
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