熟成完了!出荷が始まっています
蔵で熟成させて美味しくなるものと言えば何をイメージしますか?
和歌山県海南市下津地域では、約300年前から続く「蔵出しみかん」の出荷が始まっています。
蔵出しみかんは、12月に収穫された後、園内に設置された蔵で熟成されることで酸味が抜けて甘みが増すみかんで、1から4月頃に出荷されます。
湿気に弱くデリケートなみかんを長期間貯蔵できる秘密は、木造土壁の蔵。厚みのある土壁が温度・湿度を一定に保つのだとか。さらに毎日の品質チェックも重要です。
下津地域は、この蔵出し技術のほか、みかん発祥の地とされる歴史や祭礼等の独特の文化、
傾斜地での石積技術と段々畑の景観、山頂や中腹の雑木林の配置による水源涵養・崩落防止機能等の独自性・重要性が認められ、平成31年に日本農業遺産に認定されました。
昔から機械を使わずに出荷時期を調整し、甘みを増して商品価値を高めるなんて、先人の創意工夫に脱帽ですね。
こたつで蔵出しみかんを楽しみませんか?
「下津蔵出しみかんシステム」が日本農業遺産に認定されました(海南市)
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