2018年5月7日月曜日

ばれいしょ安値

日本農業再生



















青森合同青果株式会社












ばれいしょ安値





青森市中央卸売市場の4月の販売統計がまとまりました。

国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年指数は前月より24%ダウンし83%に。

4か月ぶりに平年を下回りました。もう「野菜が高い」なんて言わないでくださいね。

品目別の平年対比は次のとおり。

平年を上回る高値はにんじんのみ。

冬に高騰したレタス、白菜、キャベツ、大根は作柄が回復し、高値反動から大幅に価格が下落。

荷余り感が強いばれいしょの価格低迷は深刻です。△▼は前月からのランクの移動を示します。



◆平年より極めて高い(200%以上)
 ※該当なし
◆平年よりかなり高い(150%以上200%未満)
 にんじん
◆平年より高い(125%以上150%未満)
 ※該当なし
◆平年よりやや高い(111%以上125%未満)
 ※該当なし
◆平年並み(90%以上111%未満)
 ほうれん草△、里芋、玉ねぎ▼、なす
◆平年よりやや安い(80%以上90%未満)
 ねぎ▼、ピーマン▼、大根▼、トマト△、キャベツ▼
◆平年より安い(67%以上80%未満)
 きゅうり▼、レタス
◆平年よりかなり安い(50%以上67%未満)
 白菜▼
◆平年より極めて安い(50%未満)
 ばれいしょ▼


ばれいしょは防疫上の理由から昭和25年以降、生での輸入が禁止されていました。

ファーストフード用の冷凍品や成型スナック菓子用の乾燥品は輸入が可能で国内でのシェアは2割程度です。

平成18年から条件付きで米国産の生ばれいしょの輸入が解禁されましたが、輸入期間や国内での加工地の制限があり国内生産量に対する比率は1%にとどまっています。

2年前の北海道豪雨で北海道産ばれいしょが大きな被害を受けました。

国内で8割のシェアをもつ北海道産の減産は影響が大きく、大手菓子メーカーがポテトチップの生産制限を発表する事態となりました。

このため政府は米国からの輸入枠を拡大。
作柄が回復した29年産ばれいしょが「荷余り」状態になっていると思われます。









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