2016年10月7日金曜日

何を訴えたかったのですか?

青森合同青果株式会社からRT







何を訴えたかったのですか?

 

 

 




昨日、地元のテレビ局から野菜の価格高騰について取材を受けました。当社の野菜部長が統計に基づいて丁寧に応対したのですが、夕方のニュースでの報道のされ方を見てがっかりしました。いたずらに高値を煽る内容だったのです。

全ての野菜が高騰しているわけではありません。今日もお伝えしたのですが、キャベツ、トマト、ピーマンなど平年よりも安い野菜もあります。他にも、ブナシメジ、エノキ、オクラ、シシトウなどの価格も平年を1〜2割下回っています。

野菜の卸売価格は需給バランスで決まります。現在は気象災害等で出荷量が減り需要を満たせない状態だから高いのです。これは出荷者にとっても辛い状況であり、計画通りに収穫できない分を価格の上昇で補っているのです。

高値であることを報道で必要以上に強調されると、消費者の購買行動が慎重になって需要にブレーキがかかり相場が下落してしまいます。はっきり言います。興味本位で無責任な報道が出荷者の利益を奪っているのです。

「消費者の皆さんは高値でたいへんですが、生産者の皆さんも収穫量が減って困っています」とか「高い野菜もありますが、安い野菜もありますので、上手にお買い物をなさってください」とどうして言えないのでしょうか?

マスコミの取材を受けるたびに不愉快な思いをさせられます。




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