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桑の葉が痛風に効くかどうかというお尋ねが時々あります。
はっきりとした証拠を見たことはありませんが、江戸時代に水戸光圀が仙台藩藩医の穂積甫庵に銘じて編纂させた本『救民妙薬』に桑の葉が痛風に効くと記されています。
理由は不明ですが、想像と推論を重ねてみると案外効くのではないかと思ってしまいます。
食事に際してまず桑茶を飲んでおくと、デンプンの消化は完了しないでマルトース(グルコースが2個つながった2糖、水あめ)が大腸へ、また砂糖ならそのまま大腸へ行きます。
すると腸内細菌の増殖と短鎖脂肪酸の生産が始まります。短鎖脂肪酸の中には当然酪酸が含まれます。
酪酸の働きはいろいろありますが、細胞内小器官のペルオキシソームを増殖させる作用があります。
ペルオキシソームは脂肪の代謝をしていますが、プリン体の代謝もします。
つまり、桑茶を飲んで酪酸ができ、それが細胞に働きかけてペルオキシソームの数を増やしてプリンの代謝を活発化させます。
このようにして、プリン体が代謝されて血液中の尿酸が減れば、痛風の病状の改善をもたらすのではないでしょうか。
などと想像をたくましくしているのですが、痛風が治るかどうか、まったく分かりません。
けれども、桑茶を飲めば、血糖値の抑制とか他のよい作用をしてくれますので、試してみる価値はあるのではないかなどと皆さんを惑わすようなことを考えています。
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