電算処理一本化で系列化進む大田市場
大田市場には仲卸の組合が4つあります。
旧神田市場時代には2つありました。もともとは1つの組合でしたが、大田移転を巡って仲卸が真二つに分かれたために2組合になりました。
大田市場ではこの2つの組合と荏原青果傘下の1組合と3組合で開場しました。
ところがしばらくすると、旧神田組合の大手仲卸がさらに分派して新たに組合をつくり4組合になったものです。
卸は3社が入場しております。
そのひとつの最大手の東京青果が事務処理を一本化するために自社の電算システムのなかに小売組合も含めた事務処理センターをつくりました。
一見、合理化を連想しそうですが、各組合の合理化にはつながらす東京青果の系列化が進んできたようです。
仲卸、小売と組合数が多くて意見がまとまらない。
たとえば東京青果や東京都と交渉事をしようとすると、「組合の統一見解をまとめてきてください」となる。相手もそのことを十分承知しているのです。
とくに仲卸の組合は意見対立で分かれた組合であるために、統一見解などはとてもできないのです。だから問題解決とならすウヤムヤ状態になります。
以前は小売の組合にも諸事に詳しい有能な事務局員がいましたが、いまではそうした人材がいません。
東京青果の思うツボになっています。
仲卸が衰退しては市場全体が発展することにはなにりません。
市場流通が拡大していく時代ならまだ救われますが、市場外流通はますます拡大するなかで市場流通は衰退するだけです。
日本最大の流通をする大田市場でこれですから、他の市場はもう察しがつきます。
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