全農青果センターはどこへ行く?
全農(全国農業協同組合連合会)は、 全購連と全販連が1972年(昭和47年)3月に合併して設立された。
全農が出来る前の1968年(昭和43年)11月に全販連東京生鮮集配センターは埼玉県戸田市に開業した。
続いて1972年11月に大阪府摂津市に大阪生鮮食品集配センターが開業。さらに1973年8月に神奈川県大和市に大和生鮮食品集配センターが開業した。
いわゆる「全農3センター」で市場外流通を展開した。
そして2006年6月、全農がJA全農青果センター株式会社を設立。同年9月に全農から園芸直販事業の移管を受け事業を開始した。
全農生鮮食品集配センターのスタート当初の職員はもう皆さんリタイヤーされているが、もの凄く苦労された。本音と建て前を使い分けなければならなかったからだ。
青果物流通の主流はあくまでも市場流通で、全農センターはバイパス流通であったからだ。
したがって主力産地からは協力が得られず集荷がままならず、販売先も不安定であった。
しかも農協系統内部からも「市場流通を混乱をさせる」という批判もあった。
この時、集荷に協力してくれたのはアウトサイダーの業者であった。そして販売先はコープや量販店が拡充されていったのである。
全農は市場経営からは撤退してきたが、全農青果センターは何とか基盤強化もされてきたようだ。今後は生産者の農協離れの抑止力となることを期待しておこう。
0 件のコメント:
コメントを投稿