2013年5月11日土曜日

バクテリアは救世主か!?





原 三郎さんからシェア




土1g中には、100万種類、総計数十億個のバクテリアが生息しています。想像を絶する数字です。

植物や動物の死骸が土に埋もれると、これらのバクテリアがすべてを分解しつくし、やがてすべて土に帰ります。1種類のバクテリアでは全部分解できないかもしれませんが、多くの種類のバクテリアによって、よってこって分解されつくされるのです。

われわれ人間の大腸の中にもこれらのバクテリア群が生息しています。

われわれが食べる食品の中には人間が消化できないものも含まれます。消化されずに大腸に到達した食品は、大腸に生息しているいわゆる腸内細菌によって分解されていきます。何百万種類のバクテリアの共同作業で行われるのです。おそらく、動物や植物由来の食品であれば、分解されないものはないでしょう。

バクテリアによって分解され、あるいは別のものに変換された有機物のうち人間にとって有用なものは大腸細胞に吸収されて利用されます。けっして無駄のないようになっています。

便の匂いのもとである酪酸は吸収されて大腸のぜん動運動のエネルギーに変えられますし、乳酸はその他の運動のエネルギー源として利用されます。また水素は活性酸素をつぶす最も有効な手段として利用されます。

われわれは、コンニャクや寒天は栄養にならないと習いました。たしかに、人間はこれらの多糖を分解する酵素を持っていませんが、膨大な種類で成り立つ腸内細菌群に分解できないものはないのです。


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