岡山市中央卸売市場の競売は西側市場にとっては珍しく東京方式です。つまり小売買参制度により多くの小売店が直接競りに参加しています。
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さらに青果部門においては小売店の代表買いも認められています。小売店は仲卸店を仕入れの補完的な役割で利用してきました。また高度成長期には、地場資本のスーパー・飲食・惣菜店が仲卸人の取引先として登場しましたが、やがて大手量販店の台頭によりかなりの業者が淘汰され、取引先を失うことになりました。
仲卸にとって大手量販店は取引条件が厳しく経営上のメリットはさほどありませんでした。そうしたなかダイエーが岡山を撤退、ニチイの倒産等もありました。
写真:「岡山中央卸売市場ネット」の店頭
そして流通が多様化し市場が縮小に追いやられるなか、岡山市中央卸売市場が大型量販店の買参参入を認めたことです。これにより仲卸の立場はより弱いものになっていきました。
こうした背景もあるなかで、「岡山中央市場ネット」は市場活性化を目指して岡山市中央卸売市場で青果・水産の仲卸を営む3社と関連業者1社によって、新たな事業形態の模索と販路拡大、及びユーザーのディテールサービスを目的に設立された。(関連業者は途中で撤退)特にユーザーのディテールサービスはスーパー販売員の商品知識の欠如による販売不振や市場の仲買人が受け継いできた知識、経験を伝えるという意味で啓蒙・食育活動に取り組む意味で設けました。
フリーペーパーと共催で“美味しい果物・野菜の見分け方”教室も行っています。これまで9回開催、鮮魚部門もお魚料理教室等に協力している。
現在岡山市中央市場内(関連棟)のリアル店舗とバーチャル店舗で営業中。
岡山県特産の果物・野菜、瀬戸内産の鮮魚等を中心に市場に入荷する商品を取り扱っています。現実にはリアル店舗の売り上げが9割を占めている。
また驚くべき栄養分を持ちながら、今までその特有の血生臭さから、未利用であった天然マグロの血合い肉の臭みの大幅な低減に成功し、“マグロの鉄太郎”と命名し販売を開始。またその加工品も官民の皆さんの協力の元現在開発中。ヘム鉄・タウリン・亜鉛・セレン・ビタミンB12等々現代人必須の栄養素どっさりです。 マグロの鉄太郎とオカラを使用したメンチカツ(iコロ・・・あいころ)を間もなく販売予定。iはアイアンの略・身体に愛をという意味をも込めて名づけられました。こうした試みが落ち着くと、今後はお米や花きの販売も総合的に取り組む必要がでてくるだろう。期待しておこう。
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