2011年11月9日水曜日

あるせり人の決断とは・・・



 日本農業再生








 あるせり人の決断とは・・・

 

 

 



ある卸売会社のせり人が担当する産地の農協職員との雑談中に、こうした打診の話があったという。
野菜だけでなく果実も全量出荷するので面倒みてほしい。野菜と果実の販売額で40億円ほどの農協だ。決して小さくはない。とくに果菜類は銘柄産地である。
手数料自由化前で産地もいろいろと販売策を模索していたころだ。
しかし、このせり人、これ以上の話を展開しなかった。
・・・・・
あなたならどういう対応をしますか?
私ならこういう夢想をします。「オーケー!任せてくれますか?果実部も説得して対応を進めたい」
このせり人、立場的には課長でこうしたことができない立場ではなかった。ただいろいろと面倒だ。責任をどうするかという問題もあれば億劫になることも事実である。定年まであと暫く。波風をたてずにそれまで過ごしたいという思いだろう。典型的なサラリーマンセリ人だ。しかし会社としては大変な損失である。

仕事として考えたときにその農協の出荷品全量を引き取り、他社との差別化を展開していき、後輩たちのためにも一歩動き出せば凄いいい業績が残せたかも知れない。むろん取り組み方では失敗するかも知れない。しかし、その中で改善策がでてくるだろう。

こうした産地からの打診は卸のトップ企業だからくるのである。ところがご本人そのことを分かっていない。

大きな仕事が出来るせり人とそうでないせり人との差がここにある。こうしたせり人とパートナーを組んだ産地は発展はしていかない。







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