2011年4月11日月曜日

丸果石川中央青果の社員研修が近江町市場で始まる

今回の東日本大震災においても仙台市中央卸売市場をはじめ各地の卸売市場は健在でライフラインの健全さを見せ付けた。あらたに防災の観点からも全国の卸売市場制度は評価されていいだろう。

ところで北陸の流通の拠点は伝統に育まれた金沢市中央卸売市場である。

いよいよ新年度になり卸売会社の丸果石川中央青果株式会社では新入社員研修がきょうから始まった。これまでは量販店等での研修は行われてきたが、専門店が結集する近江町市場の八百屋さん・果物屋さんで研修するようになって今年でまだ2年目だ。

学生時代に量販店、外食産業等でアルバイトをする若者はたくさんいるが、消費者との対面販売やプロの目利きの凄さを目の当たりにできるという意味で近江町市場での研修はまた格別だろう。

ところで近江町市場は市民の台所と親しまれてすでに290年の歴史を刻んできた。しかしこうした伝統の中にあっても新しい商法に取り組む心意気も備えている。近江町市場青年部では昨年、ツイッター部会をつくり若き店主たちが食生活のことを呟いて集客に貢献しているのだ。

青果卸売会社の丸果石川中央青果株式会社で教育・研修を担当する岡嶋啓介常務取締役の談話

「新入社員の研修を近江町市場のやおやさん・くだもんやさんにお願いして2年目になります。近江町市場こそいちばんの勉強場所だと考えています。三日間という短い期間ではありますが、新入社員が将来、当社の戦力として巣立っていく上で、貴重な経験になることでしょう」

女性職員も研修に参加しています。将来は事務職としてよりも消費アドバイザーとしても活躍されることを願いたいものだ。

取材協力金沢・近江町市場の果物屋 市安商店



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